出産レポート③分娩までの12時間
あまりの陣痛の痛さとその長さに、
どんどん体力を失い、出産への意欲さえなくなりかけていたので急遽、自然分娩から無痛分別へ変更。
このタイミングで無痛分別に変更できて本当に良かったです。
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10月19日(木)
13:00〜
無痛分別の麻酔処置を行う。
背中から麻酔を打つんですが、麻酔をうつ3分〜5分間は背中を丸めて一切動いてはいけないのです。なのでその間にやってくる陣痛に耐えながら一切動けないというのが拷問でした。
だって、このときの陣痛はのたうちまわるほどの痛み。その痛みに耐えながら一切動けないなんて…
この時の処置はもう覚えてません。
痛すぎて。
よく意識が戻ったなぁと今思うと不思議…
14:00〜
幸い麻酔はすぐに効いてきて、陣痛がなくなりました。正確には少しあるんだけど、これまでの陣痛が痛すぎて感じないくらい。
かなり楽になりました。
でも、今度は下半身麻痺状態に。
寝返りが打てないので定期的に旦那に態勢を変えてもらうことに。
麻酔の影響なのかウトウトしてきて眠れるときもありました。
ふと目を覚ましたときに
横で旦那が心配そうに手を繋いでくれているのを見て
何度も『ありがとう』と言いました。
何時間寝ていたのかわからないけれど、
片時も離れることなく
ずっとそばで献身的に介護をしてくれた旦那
仕事もずっと休んでくれて
面会時間が終わっても延長していてくれたり
深夜になっても早朝でも電話したらすぐに出て駆けつけてくれた旦那
陣痛が2日続いて旦那も体力の限界に来てたんじゃないかな
旦那もずっと寝れてないし。
目が覚めたとき
『気分どう?』
と聞かれて
泣けてきた。言葉にできなくて
『なんで泣いてるの…まだ痛い?』
『…ううん、あのね、結婚してくれてありがとう』
なんかもうろうとした意識の中でなんでかそんな言葉が出てきました。
旦那のためにも、ちゃんと赤ちゃん産まないと…
そう思いました。
17:00〜
初めて導尿される。麻酔効いてるのでなんとも感じないけどもう自分ではもうトイレはできない。
助産師さんの内診で子宮口は7cmくらいに。まだ子どもも降りてきてないとのこと。多分今日は生まれないだろうと言われる。
19:00〜
院長先生の登場。帰宅前に内診してもらったところまだまだ子宮口も8cmくらい。
『これだけ陣痛剤を打ってもこの開き。これは…分娩にも結構時間かかるかも…明日には決着がつくかな…』
先生の言葉に、
今日生まれないんだ… なんでこんなに時間がかかるんだろう、とまた絶望的な気持ちに。。
ほんとにこのとき、一瞬だけど、
ほんとにこの子は経膣分娩が出来るのか?
という雰囲気が診察室内に漂いました。
20:00〜
病院のスタッフが一気に減って処置室が静かになっていく。朝からいる陣痛室も私だけに。
ただNSTの我が子の心音だけが鳴り響く。
21:00〜
面会時間終了。旦那は一旦帰宅。
陣痛はないものの、胸の下あたりが痛くなってくる。ナースコールで助産師さんを呼んで症状を伝えると、
『麻酔が効いてない部分の陣痛の痛みかもね、今は何も感じないかもしれないけど子宮口が8cmって結構痛い陣痛だから、お腹の上の部分まで痛みがきてるんだと思う。もし、耐えられないなら麻酔の針の位置を少しずらしてみるけどどうする?』
私はまた麻酔されるのがなんとなく嫌で、
『なんとか粘ってみます』
そういって、腹部の痛みに耐えました。
陣痛のように波があるわけではなく、これはもうずっと痛みが続く感じ。
22:00〜
内診では子宮口がやっと全開の10cmに。
これであとは子どもが下に降りてきたらお産に入れる状態に。
ただまだ子どもは奥にいるとのこと。
腹部の痛さに耐えられなくなってきて、呼吸も難しいくらいに。
『やっぱり、麻酔の針をずらして痛みを軽減しましょう。まだまだお産まで時間がかかりそうなので』
まだ時間がかかるゲッソリ
その言葉に私もすぐに決断
『わかりました、お願いします』
そうして、また麻酔の処置。
背中を丸めて針の位置をずらすことに。
このときは痛みなどなく、ただ、長時間麻酔状態で意識がもうろうとしてました。
薬漬けの治療の人ってこんな感じなのかな(;´д`)
そうして再度麻酔の針をずらして様子をみることに。
そうするとだんだん腹部の痛みはなくなってきました。
続く