離婚の経験4~意外な展開~
どうやら男には結婚のタイミングというのがあるらしい。
女性にとって結婚は『安定』『安心』『永久就職』というイメージがあるが、
男性にとっての結婚は『縛り』『責任』『覚悟』といった厳しいイメージがあるようだ。
結婚は女性にとってはプラスなことが多く、前向きに決められる事でも、男性にとっては、先を見越しての判断のため、『結婚』の意思決定には女性よりも時間がかかるもののようだ。
35歳の今の私だから、この時の彼の気持ちはよく分かるが、当時の私には
『好きなのに、いずれ結婚するのに、なぜ先延ばしなの?』
なぜ今じゃないの?
と不思議だった。
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彼から
『実は来週の土曜日に君にプロポーズしようと思っていた』
そんな確かではない一言に、彼は私が機嫌を直してくれると思っていたらしい。
氷のような表情で目も合わさず帰る私の姿に
彼は戸惑っていた。
その日以降、彼からは連絡がなく事実上、婚約破棄となった。
しかし、翌週の土曜日、
彼が話していた『君にプロポーズしようと思っていた』と言っていた日に
彼から連絡がきて、
『最後に一緒に食事だけでもしよう、最後にこんな形で終わりたくないし。』
これには私も応じた。
確かにこのまま終わりというのも、婚約までした人なのに、後味が悪いと思ったので。
ケンカ別れより、友達に戻る方がいいと思っていた。
当日、近くのファミレスで会うことになった。
この時、なんの話をしたか全く覚えていないが、
なんと彼は指輪を買ってきたのだ。
『結婚して下さい。僕には君しかいないから』
それはブルガリの指輪だった。
彼のその唐突な行動にも驚いたが、
私はそのブルガリの指輪に驚いた。
めっちゃ、ダイヤ付いてる…💍💍💍
…一体これはいくらしたのか…?
しばらく私は固まってしまった。。。
続く