婚約者が死んでしまった男性4
『…僕、本当に女性と話すのは得意じゃなくて…面白くなかったらすみません』
いや、マジでつまんねーよ
なんて言えないから
『あ、いえいえ、婚活はいつ頃からされてるんでしょうか?』
『一昨年くらいからですかね…色々吹っ切れて婚活しようって思って。』
『吹っ切れて…て、、、、なんかあったんですか?』
『あ、前お付き合いしてた方を吹っ切れて…長いこと引きずってたんです。』
お〜
やだやだ、未練タラタラな男性…
確かに私の目の前にいる男性は平気で100年くらい同じ好きな人を想ってそうな人
『…どうしてお別れされたんですか?フラれた…とか?』
『…まぁ、フラれたというか…』
なんか気まずい雰囲気が流れる中、
『病気で…亡くなったんです…出会った時、彼女すでに癌で…』
うぉ、まじか
よく泣けるストーリーとして映画化されちゃうアレ系?
フィクションかと思ってたけど
やっぱいるのか、現実にも。
あーゆー体験してる人
重いな〜
やばい話引き出しちゃったな〜
これ、広げる?
この話、広げちゃいますか??
こっちがどうしようか、考えていると
彼が勝手にペラペラ話し始めたのです。